赤ちゃんや子どもが急に熱を出すと、「何度になったら受診すればよいの?」 「夜まで様子を見ても大丈夫?」と不安になるものです。
発熱の緊急度は、体温の高さだけでは決まりません。元気さや呼びかけへの反応、 水分がとれているか、おしっこ(尿)が出ているか、呼吸や顔色に変化がないかなど、 お子さまの全体の様子を確認することが大切です。
生後3か月未満のお子さまについて
38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。
発熱は何度から?
何度で受診する?
このページでは、38℃以上を発熱の目安としてご案内します。
ただし、受診の必要性は体温の数字だけではなく、お子さまの年齢や元気さ、水分、呼吸、
顔色などを合わせて判断します。
のお子さま
見た目だけでは判断しにくい月齢です
低月齢の赤ちゃんは、見た目だけでは状態を判断しにくく、 重い感染症が隠れていることがあります。
元気そうに見える場合でも、ご家庭だけで様子を見続けないようにしましょう。
のお子さま
体温の高さだけで緊急度を判断しません
次の状態を合わせて確認します。
- 元気や反応があるか
- 水分やミルクがとれているか
- おしっこ(尿)が出ているか
- 呼吸が苦しそうではないか
- 顔色や唇の色に変化がないか
- 眠れているか
熱の高さだけで判断しないことが大切です
高い熱があっても比較的元気に過ごせることがある一方、
熱がそれほど高くなくても、ぐったりしている場合は注意が必要です。
お子さまの様子に合わせて、
受診のタイミングを確認しましょう
自宅で様子を見てもよい目安
生後3か月以上で、次の項目がすべて当てはまり、 時間とともに状態が悪化していない場合は、こまめに様子を見ながら 診療時間内の受診で間に合うことがあります。
- 元気があり、呼びかけにいつもどおり反応する
- あやすと笑う、少し遊ぶ余裕がある
- 水分やミルクがとれている
- おしっこ(尿)がいつもどおり出ている
- 呼吸が苦しそうではない
- 顔色や唇の色が悪くない
- ある程度眠れている
様子を見ている間も、体温だけでなく、元気さ、水分、おしっこ、呼吸、顔色の変化を確認してください。
診療時間内の受診をおすすめする目安
以下のような場合は、診療時間内に小児科へご相談ください。
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱がある
- 発熱があり、いつもより元気がない
- 水分やミルクをとる量が減っている
- おしっこ(尿)の回数や量が少なくなっている
- ぐずりや不機嫌が続いている
- 発熱が長く続いている
- 咳、嘔吐、下痢、発疹、強い痛みなどを伴っている
- 一度熱が下がったあと、再び発熱した
- 保護者の方から見て「いつもと違う」と感じる
症状が項目に当てはまらない場合でも、不安があるときは無理にご家庭だけで判断せずご相談ください。
夜間・休日でも早めに受診するサイン
以下のような状態がある場合は、夜間や休日でも早めに医療機関へ相談・受診してください。
- ぐったりして元気がない
- 呼びかけへの反応が弱い
- ずっとうとうとしていて起こしにくい
- 呼吸が速い、または明らかに苦しそう
- 顔色が悪い
- 唇が青紫色に見える
- 水分やミルクをほとんど受け付けない
- おしっこ(尿)が極端に少ない、長時間出ていない
- けいれんを起こした
顔色や唇の色が悪い、呼吸が苦しい、意識がはっきりしないなどの状態は、緊急性が高い可能性があります。
迷わず119番へ連絡する目安
- 呼びかけても反応しない
- 意識がもうろうとしている
- 呼吸をしていない、または呼吸が弱い
- 唇や顔が青紫色になっている
- けいれんが5分以上続いている
- けいれんが止まっても意識が戻らない
けいれんが起きたときは、口の中に指や物を入れず、 安全な場所に横向きに寝かせ、続いている時間を確認してください。
発熱したときに
ご家庭でできるケア
水分を少量ずつ、こまめに
発熱すると、普段より水分を失いやすくなります。一度にたくさん飲ませようとせず、水やお茶、母乳、ミルクなどを少量ずつこまめに与えてください。
食事がとれなくても、まずは水分がとれているか、おしっこ(尿)が出ているかを確認することが大切です。
暑がっているか、寒がっているかを見る
熱の上がり始めに寒がって手足が冷たいときは、衣類や布団で調整します。
熱が上がりきり、顔が赤く暑そうにしているときは、薄着にして室温を調整し、楽に過ごせるようにしましょう。
冷やすことを無理に続けない
冷たいタオルや保冷剤などを気持ちよさそうに感じる場合は、首元などを軽く冷やしても差し支えありません。
嫌がる場合や寒がっている場合は、無理に冷やす必要はありません。
食事は無理に食べさせない
食欲がないときは、無理に食べさせる必要はありません。水分がとれているかを優先し、食べられそうになったら消化しやすいものから少しずつ与えましょう。
解熱剤は指示どおりに使用する
解熱剤は、体温の数字だけを下げるためではなく、つらさを和らげ、水分や睡眠をとりやすくするために使用します。
熱が高くても、元気があり水分がとれている場合は、必ずしも解熱剤を使う必要はありません。医師から処方されたものを、指示された用法・用量で使用してください。
受診までに記録しておくとよいこと
診察時に次の内容をお伝えいただくと、お子さまの状態を確認する参考になります。
発熱について
- いつから発熱しているか
- 最も高かった体温
- 体温を測った時間
水分・おしっこ
- 水分やミルクをどのくらいとれているか
- おしっこ(尿)の回数
そのほか
- 咳、鼻水、嘔吐、下痢、発疹などの症状
- 使用した薬と使用した時間
- 周囲で流行している感染症
- 予防接種を受けた直後かどうか
体温だけでなく、元気さや水分、おしっこ、呼吸などの変化もメモしておくと役立ちます。
よくある質問
発熱時によくいただくご質問をまとめました。
熱が何度になったら受診すればよいですか?
生後3か月未満のお子さまに38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。生後3か月以上の場合は、体温の高さだけではなく、元気さ、水分、おしっこ(尿)、呼吸、顔色などを合わせて判断します。高熱でも比較的元気な場合がある一方、熱が高くなくても、ぐったりしている場合は早めの受診が必要です。
熱が高いときは、必ず冷やした方がよいですか?
必ず冷やす必要はありません。お子さまが気持ちよさそうであれば、首元などを軽く冷やしても構いません。寒がっているときや嫌がるときは無理に冷やさず、衣類や布団、室温を調整してください。
熱が高ければ、すぐに解熱剤を使った方がよいですか?
体温の数字だけで判断するのではなく、お子さまがつらそうか、水分や睡眠がとれているかを確認します。元気があり、水分がとれている場合は、熱が高くても必ずしも解熱剤を使う必要はありません。使用する場合は、医師から処方された薬を指示どおりにお使いください。
夜間に受診するか迷ったときは、どうすればよいですか?
夜間に受診すべきか迷う場合は、子ども医療電話相談「#8000」で、小児科医師や看護師に相談できます。ただし、呼びかけても反応しない、呼吸が明らかに苦しい、唇が青紫色になっている、けいれんが5分以上続いているなど、緊急性が高い場合は、#8000を待たずに119番へ連絡してください。
発熱で受診を迷うときも
ご相談ください
子どもの発熱では、熱の高さだけでなく、元気さ、水分、おしっこ(尿)、呼吸、顔色など、
お子さまの全体の様子を見ることが大切です。
チェック項目に当てはまらない場合でも、保護者の方が「いつもと違う」と感じることは大切なサインです。